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東京芸大の学長が凄い!

 先週から二週間続きでNHKの「爆笑問題のニッポンの教養」が東京芸大の宮田学長を向かえてました。
 この番組、いわゆる「難解でないと務まらない」大学の先生(教授)を訪ねてそれこそ文系も理系も仕切り無く手当たり次第扱っているので頭のマッサージに非常に役立ちます。
 爆笑問題もこういうインテリ層から一目置かれているのか、頭からバカにしそうな老教授でもちゃんと彼らに対応しているのが印象的です。
 
 ただ、ここ暫く、太田が喋りすぎで、「おまえの整理できてない葛藤はどうでも良いから教授の話をもっと聞かせろよ」と感じることも多く、それに気がついている田中が旨い具合に整理しようとしているにもかかわらず太田がまだ喋りを止めないこともあります。
 そんなことを感じているのは私だけじゃないようで、週刊誌の広告で「知ったかぶりはやめろ」というような太田批判の見出しを見たこともあります。
 
 そこをこの東京芸大の学長は「本当のこと言ってないよ」「だからつまんないだよ」と太田にはっきり言って太田があわてたところで前編終了となりました。 この辺りは文系教授ならではでしょうね。 理系の教授はあの太田の時に意味不明な文章構築についていけませんから。
 もちろん爆笑問題自体も日芸(日本大学芸術学部)出身ですから、いつもほどから回りしていないからさらに面白い。
 
 後編もいつもの葛藤を長々と喋る太田に対し「その最後の一行だけで良いなぁ」と、まさしく「そうっ!!!!、その通り!!!!」と、展開が読めないこの番組にもかかわらず久々に「決まった!!!!」という瞬間でした。
 
 といっても私は爆笑問題も太田も嫌いではありません。 ただ、立川談志譲りの実は大した意味が無い言葉遊びをちゃんと見抜いて、さらに先回りをして笑っている学長の凄さにちょっとしびれました。 恐らく太田も久々に「やっられたなぁ」とにやりとしていると思います。
 
 別の面から、この学長、教育者としてもなかなか素晴らしいんじゃないかと思います。
 太田の長話に明らかに飽きている表情が見え、田中も「飽きたんじゃない?」と突っ込んだとき、「ないない、それはない」と否定。 これは仮に退屈であっても決して相手から離れない立派な教育姿勢から来るもんじゃないでしょうか。
 相手を否定することで持論を説明しようと努めない横着な大学の先生が多い中、これは重要なことだと思います。

 途中で「ここまで喋ったんだから『先生』と呼ぶのは止めようよ」とか、話が行き詰まった時の田中の仕切り直しにちゃんと気づいていて「さすが」ときっちり評価したり、そして「太田さん」「田中さん」、卒業生なのに「村上隆さん」と呼んだりと教える側として具体的に勉強になることも多々。
 それを生徒も敏感に感じているんでしょうね。 大学内を移動したり研究室内部でも学生の非常に人懐っこい触れ合いを浴びていました。

 何より痺れたのはこの学長の年齢。 63歳。
 全編見た時に「エラい若い学長だなぁ、せいぜい55歳程度?」と思ってたのでびっくり。
 ゴーヤで顔のたるみとって喜んでる私は、次元浅過ぎ。
 
 う〜ん、久々に素晴らしい男性を見たかも。
 芸大と言えば浪人。 番組中にも六浪した学生が出てましたが、それだけの値打ちがあるかもしれないと感じてしまいました。
 
 番組最後のテロップ(誰が考えたのかはわかりません)。
 「本当に伝えたいことはいつだって言葉にできない」
 至言です。

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