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生存のための殺戮

※コメントを受け付けている以上選り好みはしませんが、以下の文章は文脈を捉えていただき、いたずらに単語に反応していただくのを避けていただければ、と願う限りです。


 今更言うまでもなく、ここ数年の地球温暖化による異常現象はもはや啓蒙の段階を終えて、どういう手段に打って出るかの実践の段階に移っていると思います。
 温暖化に関しては人間のエゴだけではなく、長い間の周期的な変化でもあり、恐らくは少々人間が努力しても止まるものではないと私は捉えています。(だからと言って何もしなくてよいという意味ではありません)
 むしろ、数億年かけて蓄積されて来た化石燃料をたかだか数百年で枯渇させる人間の恐るべき自己中心的活動の方が冒涜に近い行動ではなかったかとずっと考えてきました。
 
 サスティナブルなんとかとか、排出量取引だとかで一件尤もらしい理論をくっつけているものの、(私を筆頭に)結局誰も自動車を持っている人はそれを捨てたり、飛行機や新幹線で移動することをやめたり、エアコンを捨てたりはしません。
 それどころかこれまで呼吸や必要最低限の暖房等でしかCO2を排出しなかった発展途上国の人々が労働市場のシフトで豊かになり、これまで以上にガソリンやその他資源をますます消費しようとしています。
 つまりは、今地球環境を滅ぼそうとしているのは別の見方をすると「人の欲」なのです。
 
 追いつめられた欲はいつか「発展途上国(後進国とはっきり呼ぶかもしれません)の人間は車に乗るな」いやもっとはっきりと「生きて行けないような環境下にある人民は生きるな」と言い出すことでしょう。
 
 第二次世界大戦後、曲がりなりにも一般的な国家と国民が生存して行けた時代はそんなことは人間の最低の言動として誰も公言しなかったし、しようものなら世界中から袋だたきにあいました。
 しかし、今すぐではないものの、今後資源と食料が枯渇、あるいは高騰してゆくと、どこかがそのタブーを破ったが最後「自国民のためには背に腹を代えられない」という錦の旗が次々に堂々と立って行くだろうことは想像に難くありません。
 
 誤解を恐れずに言うと、世界は人が増えすぎたのです。
 その恐ろしい本音への原始的回帰として、先進国を中心に行われている食糧難の国への食料補助の打ち切り、果ては資源と食料の争奪と禁輸。 また、発展途上国であってももし天然資源を持ち合わせていればそれを切り札に複雑に先進国に取り入って図式を複雑にして行きます。
 つまりかつて日本が戦争へと吸い込まれて行った経済封鎖が「燃料・食料資源封鎖」という形で全世界でそれぞれの国の思惑をはらんで次々と勃発する近未来は、単なる私の妄想ではないかもしれません。
 
 とは言っても人類はこの程度のことではまず滅ぶことはなく、どこかで誰かが生き続けるはずです。 ただ、それに日本が、そして私が含まれるのかは全く想像がつきません。
 追い込まれた人が信じられない言動をするのと同じく、世界と国々が今後どういう本質をさらけ出そうとするのか、そして本能として人は欲を捨てることも無く(なぜなら欲があるからこそ人は生き延びる)、残念ながら私は殺伐とした近未来しか想像できません。
 
 「地球」というパンドラの箱を開けても、最後に「絶望」しか出てこないかもしれない、と憂う今日この頃です。

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コメント

マーズ、読んでません...

張られたURLを見て研究してみました。
サイボーグ009の天使編でも「期待通りに人間は成長しなかった」と清算に来る神の話がありましたっけ。

過去の生物のことを考えると人間はよくやったとは思うんですけど、この先の対応こそが正念場であることは間違いないですね。

アンモナイトは現世に残っていませんが、規模を縮小しつつ絶滅したのではなくて、大きさや貝の文様が最大になった時点でこつ然と姿を消しているという分析を読んだことがあります。
さて、人間はどう絶滅の危機を乗り越えられるか、ですね。

投稿: あやおば | 2008年7月 7日 (月) 02時07分

横山光輝の「マーズ」をときどき思い出します。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BA_(%E6%BC%AB%E7%94%BB)

エンディングに救いがないところが時代を先取りというか現代を読み切ってましたね。

投稿: DS | 2008年7月 6日 (日) 20時44分

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