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大阪デザイン業の凋落

 先日、事務所に久しぶりに10年くらい年上の元グラフィックデザイナーから電話がありました。
 最近は持病の目の病気が悪化したとかで既にグラフィックデザインを廃業してオークションで生きているのだとか。 ほへ〜、そんなんで生きて行けるんですね〜
 
 と、何となく景気の悪い話の始まりのようですが、まさしくその通りです。
 
 彼の個人的な話は置いといて、大阪でのグラフィックデザインやらクリエイティブの環境が非常に悪くなっているという話。
 
 大阪で創業した日清製粉が本社機能の殆どを東京に移すという報道がありましたが、日清に限らず既に大阪からどんどん東京に本社機能を移している大阪の企業の話は珍しくもなく、デザイン部門もそれにつれて大阪から離れているそうです。
 広告は減ってもパナソニックなどの取扱説明書などの細々した仕事はまだまだ大阪にあると思っていた私はすでに時代遅れで、会社ごと東京について行ったというデザイン会社も珍しくないのだとか。
 
 とは言いつつ大阪は単価が安いから東京で受けた仕事を大阪でやるんでしょ?と言っても、今じゃ東京も過当競争気味で下手すると東京の方が安くつくケースもあるとか。
 で、さらに今は名古屋が元気で、従来なら大阪に来ていた仕事が名古屋で奪われているそうです。
 
 だから、かつては珍しくもなかった大阪市内中心部で独立していた若いクリエーターなんてのはどんどん事務所を閉めたり、仕事仲間数人と共同で事務所を借りたりしてしのいでいるそうで、これから独立なんで余程のコネクションが無いと難しいんじゃないか?というお話でした。
 
 ことはグラフィックだけじゃなく、カメラマンの仕事もそれまでのワンカット幾らじゃなくなって仕事当たり幾らという丸めのシステムになり、おまけに急速なデジタル化でこれまで高額をかけて購入・維持して来た35mmや中判カメラが無駄になっているんだとか。
 
 学生に向けてなんかええ話ないの? と聞いても暫く置いて、
 「ないなぁ...」
 の一言。
 
 やる気と実力のある学生は東京に行くしかないですねぇ、と言いかけて、東京でも仕事あたりの単価が下がっているのを聞くとこれまた夢の無い話でもあり、ますます大阪は単なる凋落する一地方都市に成り下がっている、という感を強くしただけでした。
 
 ここでもキーワードは中国。
 もう既に日本で受けた仕事をデザインから印刷まで全て中国でやる会社もあるそうで、日本人はディレクターだけ。
 これからのグラフィックデザイナーは中国語の習得が必須?

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