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国土交通大臣の嘘

 テレビのニュースで国会答弁のダイジェストをやっていました。
 質問するのは谷垣。 つまり与党お手盛り質疑。
 元気良く答えるのは冬柴国交大臣。
 
 「今、地方は大変です。道路を造れば『かなっらず』工場が来ます。」
 
 この人、正気でしょうか。
 
 山を切り開いて、あるいは海を埋め立てて、借り手がないまま草っ原になっている「工業団地」がどれくらいあるのか、国土大臣として知らないわけが無いでしょう。 
 谷垣も「よくいうよ、このおっさん」と思いつつ突っ込むわけもありません。
 
 農薬や段ボールが入っていようが鉛が塗られていようが、中国へ製造が移って行くのはもう誰にも止められません。
 仮に中国がコスト高になれば、世界はさらに製造コストの低い国を探すだけで、これから日本にできる大型工場はシャープやパナソニックの最新鋭液晶工場であったり、特殊な事情を持つ製品のみでしょう。
 
 要するにもう地方にいくら工業団地を作っても、優遇処置を盛り込んでもその敷地が埋まることは余程諸条件に恵まれない限りあり得ません。 当然雇用も生まれません。
 
 そんな中で未だに道路を造れば地方が活性化すると真顔で力説する国土交通大臣を見てると、あぁ、この人たちは絶対に変われないんだ、本音は言えないんだ、哀れみを禁じ得ません。
 今日の地方の没落は道路が整備されて通勤や買い物に簡単に他地域に移動できるようになったことも一因であることも知らないわけじゃないでしょう。
 こういう答弁や特定財源でマッサージ椅子を買っている姿を見ると、暫定税率が仮に無くなっても案外何も不便はないんじゃないかとすら思えて来ます。
 
 一方で福田首相、民主岡田の「20年前に計画された道路が、人口も社会も変わった今でも必要なのか」という質問に「確かにそうだが、だからと言って全ての道路が不要なわけではない」と答えてました。
 でもその横顔は「んなことたぁ、言われなくても分かってますよ。分かってますけどね、でもね」と語っているようにも見えました。

 何度も書いているように民主党が政権を取ったところで大して日本が変わるわけではないと思っています。
 だけど、一度は現与党から権利を奪い、60年の間にこびりついた垢や苔をふるい落とす値打ちはあるかと思います。
 そうすれば、政治はもちろん、官僚も同時にこびりついたしがらみから解放されて新たな力が出てくるのではないでしょうか。 そして数年後(十数年後?)、民主党じゃやっぱりだめだ、というのならまた自民党に戻せば良いでしょう。
 要するに定期的にクリーニングをしなくちゃいけない、というのは何にでも言えることです。
 

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コメント

とにかく、利権がらみ
使うのは国民の税金だから。

投稿: | 2008年2月20日 (水) 17時58分

 まいど>たけさん

 でも昔から片方の院で野党が勝った後は揺り戻しと言うか、次の選挙では与党が圧勝というパターンが続いてます。
 一度くらいは(大昔に公明党が与党になったことがあったらしいですが)政権を入れ替えたいです。 もちろん直後の大連立なんてごまかしなしで、容赦なく。

投稿: あやおば | 2008年2月10日 (日) 22時14分

私も民主が政権を取ったからといって、そうそう変わる事は無いと
思っています。誰かがやってることを否定、批判する事は簡単で
実際にそれを行う事の方が難しいとされてますしね。

しかし、今のままでは現状を打破できるようには思えないですし
民主がそこまで偉そうに言うのであれば、じゃあやってみせてくれよ!
吐いたつば飲むんじゃないぞ!という感じですね(笑

投稿: たけ | 2008年2月 8日 (金) 13時03分

下記ブログで暫定税率問題が熱く語られています。
http://www.amakiblog.com/blog/

投稿: | 2008年2月 8日 (金) 03時00分

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