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なんとかしてくれ、この団体

 夕食を食べ終わって夕刊を見ていたら、隠岐諸島の小さな島でタヌキが島民の三倍にまで増え、農業や酪農に影響を及ぼしている、という話が。
 隠岐には知り合いがいて、かつて学生を連れて行ったこともあるので親しみがあります。
 
 見かねて三年で900匹というちゃんとしたラインを引いて捕獲処分をしようとしたところ、全国の動物愛護団体から抗議のメールや電話が殺到して中止に追い込まれたとか。
 
 なんとかならんかな、この能天気団体達。
 
 守りたいならその地域が被っている被害を補償するなり、現地に出向いてまっとうな飼育をするなりの努力をすれば良いのに、ただの電話とメール。
 
 私も動物は好きで、タヌキもその愛嬌のある顔や特徴的な色使いもあって嫌いではありません。 が、それを可愛そうだからとか一つの命だから、そしてその大繁殖ももとは人間が原因、とかの一見正しそうな理由で盲目的に庇おうとする考えは大嫌いです。
 そこで暮らす人間の苦労も無視して正論を振りかざすことは、動物を都合で殺そうとする人間よりもさらに自己的であると思います。
 
 毛皮欲しさ故の乱獲とは話が違うわけで、いや、もし受けた金銭的被害を補填する為に捕獲したタヌキの毛皮を売るとしたら彼らはどう反応するのでしょうか。
 別に挑発するのではなく、貧富の二極化が否応なく進む中、そういう試算も決して封印されるべきものではないと思います。 それほど小さい島の経済は大変な状況なのです。
 
 敢えて言わせて貰うなら、人と獣の命のどちらが大事なのか。
 そんな極論を言っているのではない、と彼らは主張するでしょうが、根本はそこにあって、まず人が生きてその上で他種の命を慮るという形が最初にあってしかるべきではないでしょうか。
 
 一方で、こういう圧力団体からの抗議は想像できた筈なのに、抗議が殺到しただけであっさりと捕獲を中止する側も情けないとも言えます。 小さいとは言え公的な機関で話し合った結果であるわけで、当然予想できた反応に対して何の理論武装も用意していなかったこともまた一つの問題です。
 
 団体側にも当然抗議の権利はあります。 それに対して反論の権利もあるわけで、大層な結論に持って行くとすれば、この問題にはコミュニケーションの基礎が欠如していると私は感じました。

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