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I want to be a paperback writer

 先日、学園祭で学生に頼まれたパフォーマンスのビデオ撮影をDVDにしようとしたら、テープを忘れて愉快なサザエさん。
 今日こそはと事務所に行ったら今度はカメラの電源を入れっぱなしで電池切れ。
 
 おっぺけぺ〜。
 
 何の為に眠いのを押して事務所に来たのやら、と思いつつ、学生の一人が進級制作でマリファナをエコライフの観点で見直そうという企画を立てていたのを思い出しました。
 そういえばマリファナ特集の宝島があったなぁ...と思い、押し入れを開けてみました。
 
 事務所の押し入れは以前実家を借金で売却して引っ越した時のままのLPレコードや雑誌なんかのガラクタが一杯詰まっていて、その中に宝島もある程度ほりこんであります。
 この宝島は今の宝島とは全く別物で、高校生当時、私的に「偏りつつも系統だった思想」のようなものに最初に触れた月刊誌でした。
 確か創刊二号がビートルズの歌詞の和訳を片岡義男が書いていて、それがきっかけでした。
 当時の私はホントに青臭くて、そういうのを片手に高校に行くというのがお気に入りと言う毎日。

 1975年の10月号は「マリワナについて陽気に考えよう」という特集で、他のを見ると表紙が大橋歩のものだけ保存しているようです。 好きなイラストレーターといってもろくにありませんが、この大橋歩とペーター佐藤は今でもすぐに名前が出て来る二人です。
 
 まぁ、これをかの学生に見せても恐らく何の参考にもならんだろうなぁ、と思いつつ、でもこのグラフィックはパソコンが無かった時代に凄いもんじゃないかと改めて感心しました。
 当時は殆ど意味不明のテキストに気を取られていたのですが、一色かつ質の悪い紙の上でこれだけのアート表現をやってるのは今でも充分参考になります。
 
 この紙質の悪さは敢えて狙った線で、最初はそこそこ上質な紙だったのをわざとペーパーバックを意識した上での「改悪」でした。 おかげで非常に本が軽くなり、その感触だけでも「かぶれ少年」は満足していたのを思い出します。
 と、同時にビートルズの「Paperback writer」という歌の「ペーパーバック」が何なのかも分かったし。
 
 ひとつ自分を正当化するなら、まるで卵の殻に無理矢理穴をあけるように自分の脳みそに広い世界と価値観を与えた本に偶然出会えて一定期間定期購読したことは非常に貴重な体験だったことは事実です。
 
 と同時に、当時の私と同じ年頃の自分の息子がテレビゲームやインターネットの狭隘な世界にしかいないことを哀れに思います。
 
 宝島こそが私にとってのマリファナだったのかも知れません。

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