SEEDからDESTINYまで100話
を、ついに全話見ました。
もともと二足足歩行系は(パトレイバーを除いて)全く受け付けなかったのが、ひょんなことからエヴァにはまり、そして昨年深夜再放送されていたDESTINYを、というかガンダムを初めて見てからのことです。
今ひとつ伏線が解らなかったのでまずSEEDの方を全話制覇したのが昨冬、そして今回DESTINYも制覇で合計100話、老後の楽しみを先食いしてしまいました。
まぁ、詳細は既に多くの場所で多くの人に語られ尽くしているとは思いつつ、私なりの感想を述べさせてもらうと、DESTINYは話が難解です。 そう言う意味では完成度は確かにSEEDの方が上かも知れません。
ただ、DESTINYのストーリーに惹かれる理由として、「私なら議長を疑っただろうか」という疑問がずっと払拭できないのです。
人種同士の諍いに目を奪われる事なくその裏に暗躍する武器商人達を真のターゲットに据え、そしてそれを掃討する。 それだけでも人民の熱狂と支持は相当なものだったでしょう。
そしてその次に出されたプランは、少年少女ならともかく、ある程度人生に疲れたむしろ中年程「それも良いかも。下手に夢なんて持つから疲れるんだ。」と思う人は決して少なくないはず。
その議長をもっと前の段階から疑っていたアークエンジェル組は凄いと言うか、その歳でその洞察力は何よ、と驚くばかり。 まぁ、彼らですらラクス暗殺計画が無ければ議長を信じていただろう、とは言ってました。
ということは、ミーアを使って民衆の心を掴むと言ういささか幼稚な方法を用いなければ議長の目論見は達成されていたんじゃないかとも言えます。
物語の設定が前戦より二年後、それ間に議長にまで急速に登り詰めた彼なら別にあのあとに偽ラクスを立ててまでの欺瞞は必要なかったとも思えるんですけど。
ユニウスセブンの落下というテロ行為が議長は全く関与していなかったかどうかは不明ながら、それに呼応して起きた連合軍の攻撃という政治的に民衆とまとめるには最適のチャンスがあったわけで、それをうまく乗り越えるだけで偽ラクス工作が無くても十分ブラント全体の支持を勝ち得ていた筈です。
ま、娯楽アニメとしてそれをこれ以上追求しても意味は無いとしても、とにかくラクス暗殺計画さえ無ければ視聴者はもちろん劇中の人物達も議長を最後の悪役にすることは無理であった、という程きわどい筋運びだったと言うことですね。
あ、なんかとっても野暮なことに口角泡飛ばしている気がする...
アニメとして見た場合...
あくまで後から作られた完結編での最終回を見て、の上ながら、シンの穏やかな表情を見ることができてホッとします。 最後の方はもう鬼のような顔してましたから。 何となくうちの息子に似ているもんで。(もちろんこっちは「くそ」ナチュラルで、「バカ」なところだけですが)
ビジュアル的には月面に取り残されたシンとルナマリアをシルエットに無数の両軍の帰投命令弾が飛び交うシーンはいつ見ても美しい場面です。 あの部分をもう少し長く、劇場なんかの大スクリーンで見たいものです
100話通しての一番好きなキャラはやっぱりアスランかなぁ。(バルトフェルドとかトダカっちゅうおっさん連中は別として)
さて50前のおっさんとしてこれで話を終えてしまうのはちょっと薄っぺら。
なので、このアニメに限らず多数の物語のテーマによくある「自由」ってのについてもう少し真剣に書いてみるつもりです。 いつか...
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