« SEEDからDESTINYまで100話 | トップページ | 自由はmust itemか »

中華航空機炎上報道の不思議

 いささかタイミングを逃してしまった感がありますが...
 
 那覇空港で爆発炎上した中華航空のB737、どうやら原因はスラットのアーム取付けボルトの脱落に決定のようです。
 にしてはマスコミはいかに乗客が幸運だったかをあまり伝えていない様な気がします。
 
 中大型ジェット機では離着陸には必ずスラットを用います。 離着陸の度に伸縮を繰り返すわけで、当然あの機体が台湾を飛び立った時にも使用しています。
 ということはその時にあのボルトが燃料タンクを突き破っていても全く不思議はないわけで、要するに花びらをちぎって「好き/嫌い」を占うように、「離陸/着陸」の二分の一の確率の事故だったとも言えます。
 
 離陸時には滑走路に向かう誘導路でスラットを延ばし、離陸後ある程度速度と高度が上がると主翼前端に格納されますから、もしその時に突き破って燃料を噴き出させていたら、最悪は炎上、墜落です。
 ある程度速度があるのでそのまま空中に飛散していた可能性もあり、それに気付いた乗務員がさらに残りの燃料を空中に捨てればどこかの空港に引き返せたかも知れません。 ただ、その場合でも速度が落ちて炎上する可能性もあり、その場合の時間は今回の事故よりももっと短く、全員脱出と言う処置がとれたかどうかも疑問です。
 
 全員脱出したとは言え、各自預けた荷物等は全て灰になってお気の毒だとは思いつつ、空中で火だるまになりながら墜落する地獄よりはましだったとしか言えません。 むしろ強運の持ち主だと自信を持っても良いかも。
 
 しかし、スラットのアームがまさか燃料タンクをくりぬいたところに収まっていたとは知りませんでした。
 しかも写真を見る限り特にその回りを金属の枠で覆っているようにも見えず、何となくセスナとかグラスファイバー製の漁船的なイメージで驚きました。
 あれ車だったら金属の筒のようなもので囲っていると思いますよ。
 あるいはボルト等脱落するような部品は設けずに一体組み立て&非分解のリンク構造にしている筈です。
 
 777や787はさらなる軽量化の為に主翼を含めたボディに複合素材をより多く用いていますが、これがどういう構造になっているのか、737時代のそれとどう違うのかちょっと不安になって来ます。
 
 いやぁ、でも旅客機ってあんなに燃えるもんなんですねぇ...
 ジェット燃料なんて灯油とおんなじさ、とタカをくくっていた私はちょっとビビりました。

|

« SEEDからDESTINYまで100話 | トップページ | 自由はmust itemか »

社会問題」カテゴリの記事

コメント

 車なんて安全対策で重くなってもエンジンのパワー増せばそれなりに走るし、それで燃費が悪くなったらモーターつけて、それでもせいぜい200km/h止まりですから、空を飛んで音速近くの速度で飛ぶってのは鳥の骨が中空であるように、相当無理をしてるということでしょうね。

 あの機の客室乗務員はブレーキやタイヤの煙だとか言い張っていたようですし、脱出スライドの下で乗客を誘導しているようにも見えず、なんだか機長は台湾では英雄扱いされているようですが、単に乗客の強運の総和が勝っていただけじゃないかと思います。

 JR西日本の脱線事故ではあれだけ騒いだマスコミがボーイングの製造ミス(の可能性)をあんまり熱心に追求しているようには見えないのも不思議...

投稿: あやおば | 2007年9月 1日 (土) 01時15分

ボルト1本にワッシャーを付け忘れる程度のことは、私が機械を修理するためにバラしてもたまにあります。その程度のことでも飛行機となると致命的な事故につながるとは恐ろしい乗物ですね。
最近の飛行機なら各所に二重、三重の安全策が施してあるだろうという期待をしてましたが、たったボルト1本のワッシャーであんなことになるとはいかにも脆いですね。
今回の事故が着陸して停止後に炎上したことは凄く運が良かったと私も思います。脱出までの時間が1~2分しかなかったのに逃げ遅れもなく全員が無事というのも奇跡的でしょう。
その点についてはサラッと報道されていますが、逆に大惨事となっていたらマスコミは違った対応したでしょうね。乗務員の誘導は適切だったのか脱出用の機器は上手く作動したのか徹底的にやったことと思います。今回のように上手くいった事例からも学べることは多いはずなのでもうちょっと取り上げてもいいような気がしますね。

投稿: DS | 2007年8月31日 (金) 07時26分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 中華航空機炎上報道の不思議:

« SEEDからDESTINYまで100話 | トップページ | 自由はmust itemか »