いいのかな
風呂上がりに冷蔵庫にあったアイスキャンディ−を食べようとしていたらあっという間に無くなっていました。
風呂に入る前にはちゃんと二本あるのを確認していたのに。 惨い家じゃ...
さて、昨日は企業の決算発表で大半の企業が過去最高の売り上げや利益を計上したとのニュースが流れていました。 で、お決まりのようにその次には「でもなぜ庶民にはその実感が無いのでしょう」という話に。
これは今までは今後の中国やロシアの企業とのコスト競争に備えて内部留保をしている、というようなはなしだったのですが、今回は新たに株主配当を増やし、株の所有が売却よりも有利であると株主に感じてもらう戦略が目立つと報道されていました。
いわゆ敵対買収等の昨今の企業買収対策として、株を売らない言わばその企業のファンを増やそうと言う目的だそうで、これはこれでなるほど、と感じました。
そしてそれを待っていたのかどうか、今晩のNHKのクローズアップ現代では20代の30代の過労死や意識不明時事故の増加を扱っています。
住宅販売会社、ファミレスの店長等、昨今の景気回復の直前にいわゆる氷河期をくぐり抜けてやっと仕事を見つけた若者の過労死で、苦労して手に入れた職を辞するともう次は無い、という強迫観念が非常に働いそうです。
ファミレスの店長の場合、残業代は過労死認定基準の三倍(!)だったそうで、しかしその本社への取材では「人手が足らなかったと言う意識は無く、残業は本人が自主的にやったのだろう」という公式コメント。
『どこの店か名前出さんかい!』
トヨタは利益が2兆円(利益ですよ。売り上げじゃないんですよ)を超えたという中、内部留保も企業防衛も重要でしょう。 最悪給料は上がらなくても良いかもしれません。
でもそれに加えて人も増やさずにというのでは低賃金に加えての長時間労働。
一方でこの景気回復で就職氷河期などどこ吹く風のおちゃらけ(と氷河期世代には映るだろう)世代が続々と入ってくる訳で、こんなふざけたことしてたらある日とある世代全員が世捨て人になってエラいことになると思うのですが、いいのかな。
団塊世代と時を同じくして社会をリタイアする若者たち。
確かに頑張ることは大事です。 限界だと思っていたラインを無理して超えることで得ることも多数あります。 でも先の見えない上り坂のトンネルの中で荷物をどんどん積み増しされ、前には役にも立たない中年中間管理職、後ろにはお気楽な新卒の無神経な笑い声。
むしろ「やめろやめろ、やめてしまえ、死ぬよりゃましだ」と言いたいくらいです。
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コメント
まぁ、一方では毎日新聞で小説家の高村薫がニート世代に向けて「仕事に生き甲斐や人生を求めるな。食べるための手段だと割り切れ」と書いてて、それはそれでまた新鮮な話だったのですが、だからと言って殺すまで働かせても良いと言う話じゃないですからねぇ...
そう思うと、浮き沈みは激しいながら、自分の納得のいくことだけやれてきた私は幸せなのかも。
危険な発言だけど、辞める瞬間って何とも不思議な魅力があります。
「上司の前に辞表をバ〜ン」という表現がよくありますが、何となくその気持ちがわかります。 後の仕事が決まっている時はなおさらながら、決まっていなくても「ばかやろ〜、辞めてやら〜」っていう快感があるような。
ま、ままならぬは金ってのは浮き世の常か。
投稿: あやおば | 2007年5月17日 (木) 10時08分
よし辞めよう、なんて。
仕事のことを書けば十中八九愚痴になります。その上、多分おそらく、ワーキングプアに属すると思われるワタクシ。
上を見ればバカ、下を見ればもっとバカ。そいつら殴って辞めてやろうなんて思ったことは数知れず。
でも、辞めちゃったらネットカフェ難民になるがオチかな、なんて考えて「まだ」耐えてます。
投稿: たけぴ | 2007年5月17日 (木) 02時38分