とぼとぼと...
一昨日、昼からバイトを抜けて大阪市内の会社に打ち合わせに。
仕事自体は増えているので有り難いんですが、大企業らしく話の進み方が遅いのがちょっとつらい。 まぁ、サーバーも絡んでいるのでセキュリティ面であれこれと出てくるのは仕方が無く、焦らないようにしています。
で、その打ち合わせが終わり、出口の灰皿でほっと一服していると目の前の歩道を一匹の野良犬がとぼとぼと歩いています。
私の子供の頃には町中に野良犬がいたのが、いつのまにかめっきり姿を見なくなっていたので、まずへぇぇ、こんなオフィス街に野良犬が、と驚きました。
でももっと驚いたのがその犬がどうみても野良犬らしくない高級犬だったことです。
犬の名前には全く明るくないので明確には言い表せないのですが、いわゆる「むく犬」っぽくて、でもそれほど大きくない、中型犬というタイプ。
その外見が思わせるのか、それほど食い詰めた様子も無く、しかし毛並みの汚れ等を見ればやっぱり野良犬のようです。
タバコを灰皿で消してその犬を追うようにビルの玄関を離れると合計六車線の道路を渡る信号で並びました。
一瞬目が合ったのですが、別に人に媚を売る様子も無くささっと視線を逸らしてそのまま歩道を渡って行きます。 そのとき既に歩行者用信号は赤になっていて「おいおいおい!!!!」。
案の定、センターラインの辺で動き出したり、その犬に気付いて減速したりする車で犬はパニック状態。
こちらも身を呈してその犬を守れる訳も無く、ただただ「このあほ、ひかれるぞ!」と心の中で叫ぶだけです。
高校時代、バイトしていた喫茶店から、道路を渡る野良犬が路線バスに足をひかれる瞬間を目撃し、友達と協力して道路の真ん中から歩道まで腕をかじられながら移動させたことが頭に浮かび、「なんとかしてくれ〜」と祈るばかり。
幸い、なんとか向こう側に渡り切り、何事も無く90度方向の信号を渡って行きましたが、肝を冷やした、というのはこのことです。
その後も気になりましたが、マンション暮らしでは中途半端に情をかけても責任は持てないし、と私は戻る道に方向を変えました。
でも冷静に考えると、ああいう間抜けな渡り方をすると言うことはやはり野良生活には慣れていないと言うことで、無責任な飼い主に捨てられたんだろうなぁ、という結論に。
このビル街でどうやって生きて行くんだろう、と思いつつ、案外昼休み頃には周辺のOLから何かを貰い易いのかな、とも、とにかく何となくせつない野良高級犬でした。
その後通りかかったコンビニではホームレスかつちょっと頭のネジがふっとんだおっさんが大声を上げながらゴミ箱を漁っていました。
なんとかしてくれ、この浮き世。
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