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懲戒免職?

 高崎経済大で期限までに課題を提出できなかった学生が自殺し、その処分として指導していた准教授を懲戒免職、つまりクビにしたそうです
 
 その課題の量が過大だったとか、正確なところは解りません。 ただ、いきなり懲戒免職はどうだろう?と専門学校ながら課題を出す立場である身としては疑問に感じました。
 
 単位をネタに勉学を強要するようなイメージがありますが、基本的に学校と言うのは勉学の結果として知識を身につけ、その証明、つまり卒業証書を確保する為に単位を積み重ねて行きます。
 ペーパーテストにせよ実技にせよ、とにかくその結果がある一定基准を満たさなければ単位を貰えないのは当たり前です。(その評価に不公平があってはならないも当たり前。)
 
 それを前提として、今回の事件は期待する学生たちに一律に課されていたとすれば、たまたま悲しい結果に至ったとは言え「懲戒」に値するなら、怖くて課題をどの教員も出せなくなります。
 
 もっと低いレベルの話をすると、留年、落第というひとつの脅迫をしないと勉強をしない学生がいるのも事実で、その卑近な例が私の息子だったりします。
 多くの場合、その最後通告を恨みつつもなんとかそのヤマを乗り越え、また教員側もギリギリ足らないような場合はいわゆる下駄を履かせる、保留として仮進級させるなどの救済をしつつ必須単位を足して行きます。
 
 そんな駆け引きをせずに教育ができればよいのですが、それを使わざるを得ない現状において、そのカードを切って懲戒ってのはなぁ、とニュースを聞いてから自分なりの落としどころを見つけられずにいます。
 (とは言え、この大学の管理者は会見で「この課題の質と量は大学院レベルで」と懲戒免職を裏付けるようなことを言ってましたが、普段はそれを「あの准教授の教育はレベルが高い。教授目指してよく頑張っている」と評価していたんじゃないの?)
 
 ニュースによると自殺した学生はその准教授を尊敬しており、それまでゼミを一回も欠席しなかったと言うこと。
 劣等生が最後の復讐に、というのならまだしも、余計に複雑さが残ります。
 
 「そんな立派な学生を見放して死に追い込んだ」という図式をマスコミは組みたいようにも見えますが、そんな立派な学生だったからこそ期待して厳しい課題を課したという線は無かったとは今のところ言い切れません。
 
 まぁ、この准教授は別途人格的に侮蔑するような発言を別学生にしているとかの報道もありますし、この事件に限って言えばこのまま終わってしまうのでしょう。
 
 しかし「課題」というものを学生に与えて評価しなければならない立場の人間にとって今回の事件は非常に頭の痛い問題になると思います。

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