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愛国心教育

 教育基本法が楽々採決されましたね。 与党過半数議会と言うのはあっけないもんです。
 この絡みで今、愛国心の教育が取り上げられています。
 
 いつもこの問題で揺れるのは「国を愛する」という純粋なあるべき論と、「かつて辿った道」への危惧論です。
 後者は論外として、しかし前者は確かに必要だと思うのですが、さてそれを教育で教えるのはかなり難しいと思います。
 NHKのクローズアップ現代では、あろうことか教育勅語を毛筆で写させると言う高校の紹介があり、それも現代文に直されているならまだしも、仮名交じりの旧文体のまま、そしてそれを暗唱させると言うまるで私の母親の時代と同じのとんでもなさに呆れました。
 
 ではどうするか。
 私が思うに、修学旅行の機会を利用して国が補助を出した上で全ての子供を外国に行かせてみるという案です。
 エリア88というマンガで、数々の死線を乗り越えた後に主人公が日本に帰り、思わず空港で涙してしまうというシーンがありました。 そこまでではないにせよ、私の経験でも海外に行ってふと日本の総領事館を見かけると「あぁ、ここに駆け込めばとにかく日本語が通じるんだ」という安心感を感じましたし、なによりその前にたなびいている日の丸の旗が初めて頼もしく見えました。
 ここで何度も書いている貧富差が広がる中で、貧しい層の増大→海外旅行への機会減→日本の国という実感が持てない→愛国心が生まれない→国民の荒廃、という流れを止める為には国の無駄遣いをを減らして実現させる値打ちはあると思います。
 同時に外国語を学ぶ重要性も体感できます。
 
 あと、英語教育の改革ですね。
 インターネットの時代、日本の事柄を検索しても海外のサイトに当たる事がよくあります。
 このとき、英語に少しでも愛着があればそこから海外の目から見た日本が見えるし、そこからまた新たに日本人が日本を見直す機会に繋がるのではないでしょうか。
 が、私が教えている学生達になんと英語嫌いが多い事か。
 正確には英語どころかアルファベット恐怖症の様なもので、おかげでhtmlやスクリプトの授業は中身に入る前にあのアルファベットの羅列を見て、そこで拒否反応を起こすケースが非常に多いのが気になります。
 もちろん英語以外にも地球上には多数の言語がありますが、全ての言語を学ぶ事もこれまた不可能な訳で、せめて英語ができれば確か50億人の人とコミュニケーションができるとかできないとか(5億だったっけ?)
 そんな英語嫌いを平然と多数輩出してしまう中高の英語教育にもメスを入れないと、愛国心の教育は難しいでしょう。
 
 これら二つの案に共通する事は「殻を破る」という事です。
 長い江戸時代の間の鎖国+国内移動制限により、日本人は極めて偏狭な世界観を持たざるを得ず、それが明治から昭和にかけての盲目的な軍部独走を容易にした遠因を作ったのではないかと仮定できます。
 時代は変わり今、子供のうちに大人が殻を破る手助けをする事で、この仮定と逆の世界観を持たせる事も可能だと言う事も同時に示しています。
 「可愛い子には旅をさせよ」という言葉はそういう日本の長い閉殻性を問う言葉でもあるわけです。
 
 であれば、冒頭「かつて辿った道」という心配無用の、広い世界観を下敷きにした日本への愛国心を子供達に持たせる事は可能ではないかと思うのですが、さて、私はなんでこんな難しい事を酒を飲みながら書いているのでしょうかね。
 
 木曜は授業だと言うのに。 早よ寝よ。
 NHKのラジオからはバッハの無伴奏チェロ組曲第1番ト長調が。 これ好き。

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