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バカの拡大再生産

 昨夕、サバの味噌煮を作りながらふと考えました。
 どうしてこうしてわざわざ手間のかかる食事作りを毎日毎日親は続けるのだろうか、と。
 
 というのは例の京都の三歳児虐待。
 トイレの窓から通りがかりの人に「何かちょうだい」「お水ちょうだい」と言いながらやせこけて死んで行った子供の事を思うと、悲しいだとか可愛そうだとかと言う以前に震えるような慟哭を覚えます。
 
 スーパーで食材を買う時、子供達はこの量じゃ不満だろう、だとか、でも最近油濃いものが多いから、とかそろそろ魚も食わせなくては、等と思うのは自分の腹を満たす為でもあるけど、家族がせめて健康に行きて行けるように、という言わば獣の本能みたいなもんじゃないかと思います。
 
 動物でさえ親が子を育て(まぁ、独り立ちするまでの期間が人間に比べれば短いとは言え)、それを子供が覚えてまた子育てをして子孫の継続を続けるわけで、それを考えるとあの虐待死させた親の親達はどんな育て方をしたんだろうと疑問です。
 
 恐らく明日辺りからワイドショーやゴシップ週刊誌がその辺りを掘り下げてくれるでしょうが、恐らくろくな育て方をしなかったのではないでしょうか。
 別に贅沢だとか習い事だとか塾だとかではなく、最低限の愛情や慈しみのようなものを与えなかったのかも知れません。
 
 そんな子供が育って交尾をし、そして生まれた子供を殺してしまう。
 推測ながら、しつけだとかなんだとか言ってますが、結局は夫婦が遊びに惚けて金が乏しくなり、子供への食費やおむつ代を単にケチっただけなのではないかと。 そして浮いた金で(恐らくサラ金とかからの借金も重ねて)酒やパチンコとかに明け暮れていたのではないかと、勝手に想像してしまいます。
 
 最近、貧困が次世代の貧困を生むというという分析が出ています。
 今回の事件や、男欲しさに娘を橋から突き落とす母親の話を考えるに、バカ親がバカ親を生み、しかも単にバカ値がイコールで伝承されるのではなく、逃げればなんとかなる、逆切れしたらなんとかしのげる、怠けても回りが何とかしてくれるという考え方の蔓延、一方で雇用無き景気回復による収入減という世相の変化も加わって、バカ値が拡大されて伝承されて行くのではないかと、少々不穏当な表現ながら考えざるを得ません。
 
 これを私は経済学の言葉をもじって「バカの拡大再生産」と実はずっと以前から呼んでいます。
 
 もちろん、周囲の住民が何度訴えても何も行動しなかった相変わらず頼りにならない警察(事件が起こる前に動けないと言うなら「防犯」なんて言葉を使うな)、そして姉が先に施設に保護されている事実があるのに何も機転を利かさなかった児童相談所の事なかれ主義も批判されるべきでしょう。
 
 でも何より「お腹減ったぁ」という動物としての本能の訴えを無視できた親の脳みその中身を激しくなじりたい。
 
 「てめぇら人間じゃねぇ! 獣ですらねぇ!」

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社会問題」カテゴリの記事

コメント

>>胃の奥がムカムカするような気がしてならない

 ほんとですね>ドキンちゃん
 何と言うか言葉にならない気持ちがわき上がってきます。
 いっそ児童相談所が来た時に「育てられないから下の子も施設に預ける」と正直に言えば、と思いますが、世間体を取り繕う気持ちだけは人一倍持っていたようです>バカ親
 何が「上のこの躾を失敗した」だ、って胸くそ悪いです。
 

投稿: あやおば | 2006年10月28日 (土) 07時45分

 最後の頼みの綱の教育も親が親なら期待できないですねぇ。 学校もバカ親対策に疲弊していますし。
 今回のケースの救いは姉の小学生が先に施設に保護されている事でしょうか。
 親から離れて普通の暮らし(それはそれでそう楽ではないでしょうが)に入る事で拡大再生産のスパイラルから逃れられたと思います。
 別にDNAで決まった訳じゃないですから。
 しかし普通は親と暮らす事が一番、の筈なのにねぇ...

投稿: あやおば | 2006年10月28日 (土) 07時40分

こんばんは。最近多いですね。この手の『虐待→餓死』。
本当に、命をなんだと思っているのか・・・。
犬猫、魚に虫と、生きとし生けるもの皆、食べなければ生きていけない。
こういう、食事を与えない親というのは、そもそも『生きる』という事を知らないんでは無いでしょうか?
この手の事件を知るたびに、胃の奥がムカムカするような気がしてならないドキンです。

投稿: ドキンちゃん | 2006年10月25日 (水) 23時57分

毎日食べてるご飯も自給自足しているわけじゃなくみんなで社会を作っているから誰もが食べられるし、家の前の道路だって自分でアスファルト固めて作ったわけじゃない。小学校も病院もみな同じ。いままでみんなでちからを合わせて日本を良い国にしようとしてきたから今が在る。君たちを育てているのは両親でもあり社会でもある。大人になったらその社会を今度は君たちが守り、さらにより良い社会を作り次の世代へ受け渡してくれ。君たちがそうしてもらったように。
というような基礎的なことが教育されているのか?って最近思いますね。義務教育では、算数とか理科ばかりじゃなくて社会も習ってるはずですが、一番基礎的な部分が欠けているような気がします。
人間はひとりじゃ生きられない。社会を作っていきていくように出来ている。ということの意味が分かってない馬鹿親がいるのは仕方ないにしてもその子どもは教育でいくらかは救えるはず。たぶん。

投稿: DS | 2006年10月25日 (水) 23時51分

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