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夜行性恐竜の観察

 最寄りの駅の構内に最近、恐竜がいます。
 もちろん単なる例えで、その正体は大型クレーン。
 
 昨年末から駅にバリアフリー対策でエレベーターを新設するということで、ホームへ降りる階段の一部が閉鎖されました。 半年くらいで終わるだろうと思っていたら、何と今年の10月までかかるということで、利用者としては不便きわまりない状態が続いています。
 
 東海道本線ですから深夜、一般の電車は止まるものの夜行列車や貨物列車が行き来するわけで、その合間を見てミニショベルカーをホーム上に入れたりと結構大変そうだったのですが、ある日、それまで工事関係者の駐車場だった所に高層ビル建設に使うような移動式クレーン車が据え付けられていました。
 
 いわゆる中折れの本格的なもので、昼間は首を縮め、さらに折ってクレーンの先を地面に固定。
 その様が何となく惰眠を貪る恐竜っぽくて良い歳こいて結構気になっていました。
 
 終電が終わるとそれがいつのまにか首を延ばし、ざっと20階建て以上のビルの高さまでアームを延ばしているのですが、微妙に動いてはいるものの作業広場の中で鉄骨をちょいちょいと移動させる程度。
 
 ところが先ほどちょっとマンションから外を見たら、鉄骨を高く吊り上げ150度くらい首をひねってホーム上の建設現場に降ろす作業を見る機会に恵まれました。
 いや、ただそれだけなんですけど、いくつになってもああいう大きい機械が動くのを見ると恐怖と期待の相半ばする興奮を覚えますね。
 あの手の大型クレーン自体は珍しくないのですが、それが実際に派手に動いているを見るのは珍しく、というか、動くまでじっと待っているのもまたバカバカしいことですから、普通の人は案外どうでも良いのかもしれません。
 
 とは言え、感心するのはその操縦で、鉄骨を降ろす場所はどう考えても操縦席からは見えない場所にあり、当然無線でコミュニケーションを取っているとはいえ、あれだけ高いと相当気を遣うのではないでしょうか。
 鉄骨を落としたり、最悪クレーンごと転倒したら日本の大動脈をぶち切ることになるわけで、そりゃたった二基のエレベーター設置とは言え、一年近くかかるわなぁ、と妙に同情的になってしまいました。
 
 子供の頃、ショベルカーやブルドーザーを見て、興味を持ちつつもそのカゴの爪がロボットや怪獣の爪みたいに見えて、反面妙に怖かったのを覚えています。(何度か追いかけられる夢を見たこともあり)
 このクレーンが何となく恐竜っぽく見えるのも、そういう人間が作ったものでありながら人間では到底なし得ない仕事を目的とした専門機に共通する香りなのかも知れません。
 終電から始発までの間の4時間弱だけ目覚める恐竜、何となく親しみを覚えてしまったと言う暇人の夜話でした。
 
 しかし、恐竜は夜行性だったんでしょうかね? 鳥ルーツ説を採るなら鳥目で昼行性か...

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