富士山麓にオウム鳴く
今時こういう数字合わせを知っている人がいるのかどうか。
って、私もフォークルの「受験生ブルース」で初めて聞いたくらいで、授業では一度も正式に習わなかった。 だって、教科書の末尾に平方根表が乗ってたんだもん。 あと級数表とか。 でも既に理解不明だったような>我が高校時代
そんな事はどうでも良くて、土曜日深夜の「アニメシャワー」の翌日深夜はNHKの「Weekend Japanology」。
実はこれはもともとはNHKワールドという海外向け放送の地上波再放送で、全編英語。 私の英語観と言うか姿勢は昨年に書いたこれを読んで頂ければ大体解っていただけるでしょうが、別にこれは特に英語の勉強で聞いているのではありません。
何より、昔から知的な洒落者として好きなピーター・バラカンが出ている番組で、しかも我々がアイデンティティとして失いつつある日本の伝統なんかをもともと外国人の為の番組故に、非常に解りやすく説明してくれているので結構楽しみにしているのです。
ピーター・バラカンについてはググって頂くとして、意外と私と年齢が近いのに驚きました。 随分昔からFMで音楽番組をやっていたので小林勝也くらいの世代かと勝手に思い込んでいたのです。
まぁ、昔はイギリス贔屓だった私にとって、いかにもロンドンっ子らしい彼の風貌(と言っても最初はフランス人かとも思ってましたけど)は今でも私のある種の憧れで、ああいう風に白髪になって毛が薄くなっても原宿を歩いてみたいと意味不明の事を考えたりします。
で、たまたま今日は富士山のお話でした。
関西人にとって富士山と言ってもあまりピンと来る少ないかもしれません。 私もそうでした。
ただ、ここ十年くらい、車の試乗会で御殿場や河口湖辺りに行く事が多かったので、間近に見る機会も増え、羽田空港からも夕日をシルエットにして見えるし、さらに遠く茨城県からでも富士山が見えたり、新潟の辺りを飛行機で飛んでいても雲海の彼方にぴょこんと頭だけを見せているのが見えたりと、大人になってあちこち行くようになって、なぜ日本人が(単に日本一の高さというだけではなく)富士山に特別な思いを抱くのかが少し解ったような気がします。
ビジネスライクな新幹線でも天気のよい時には「富士山が見えます」とわざわざアナウンスするくらいですからね。
新幹線からの富士山と言えば、まだ20代の頃、たまたま隣り合わせた老人に「やっぱり富士山を見ると得したと思うのは日本人だからでしょうか」みたいな事を喋りかけた事があります(うざい奴だったのかも>私)。
するとその老人は「そうだねぇ...」と一呼吸置いて、「もう見る事も無いだろうけど」とポツリと返答が返って来たのに驚きました。
今なら失礼の無いように少し掘り下げて聞く事もできたでしょうが、その当時はそれ以上思いつく言葉も無く、それっきり会話が途絶えてしまいました。
もう20年程前の事で、彼が今でも息災なのかを知る由もありませんが、そういう心象風景も思い出させてくれるアイコンではあります。
さて、来週の「Weekend Japanology」は藤田嗣治の特集だそうで、アート関係の学生は必見!
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コメント
そういえば今は音信不通の某輸入車フォ○○ムのSysOpが毎年夫婦で富士山登山をしていると言うのを思い出しました。
まぁ、ゴミだらけとか○だらけ、とは言われつつも一度は登ってみたいですけどねぇ。
子供の頃、妙に東京に対して敵愾心を持っていた私は、「富士山が噴火して東京が壊滅したら大阪の天下が再びやって来る」と考えていました。
でも、仮に今噴火しても甚大な被害は麓の町だけで、もし東京に大被害が出るくらいなら地球規模の大変なものになると聞いて諦めました。
もちろん今はそんなもん抱いてませんよ>敵愾心
投稿: あやおば | 2006年6月 5日 (月) 23時54分
休火山だか死火山だか忘れましたがどっちにしても富士山は火山活動してないので活火山ではないと習ったのが懐かしい。
が、ある日から、富士山は活火山なので、いつか再び爆発するかもしれないってことになったわけです。
え~、それじゃ首都壊滅じゃん。そんなの聞いてないよう。って感じでしたね。まっ、幸いいまのところそれらしき兆候はないようなので心配はしてませんが。
私は富士山登頂経験なし。もともと登山の趣味もないですが富士山なら登ってもいいかなって気持ちが少しだけあります。たぶん今ならまだ登れると思うんですが。
投稿: DS | 2006年6月 5日 (月) 13時01分