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社会保険庁報道の憤

 ※卵ご飯に醤油と間違えてソースをかけてしまいました。 チックショ〜
 
 ここ暫く、日本各地の社会保険事務所が違法に国民年金を免除した事件の報道が続いています。
 勝手に割り引かれた人はともかく、国に入金される掛け金は減り、真面目に正規金額を払っている人にも不公平な話なのは当然です。
 
 しかし、どうも報道の内容、及びお上がまるで単なる汚職であるかのような扱いをしているのが理解できません。 意識して朝日新聞を眺めてもなぜそう言うことが起こらざるを得なかったのかという視点が浅いように思います。
 
 私が思うに、今回の事件の原因は一つは国民年金システム自体を信頼せずに確信犯的に保険料を納めない人がいる事、もう一つは払いたくても払えない人が増えていると言う事の二つが背景にあります。
 
 各都道府県の局長に対して、社会保険庁から出された指示は、目標と言いながらより強制力の強い営業で言うノルマに近いものであった事が朝日新聞に載っていました。(こういう記事が最終面とは言え掲載されている事は、今後、事件の背景を探ろうと言う動きがマスコミに広がりつつある兆しかも知れません。)
 確信犯的未納者が増加する事を防ぐ対策を打てなかったのは国であり、払えない人が増えたのも、首都圏以外は廃れ、雇用無き景気回復で大量の敗者を生んだのも国である訳ですから、言わば中央のツケを国民と直接対面する現場に押し付けると言う、いわゆる大人のずるい図式が見えて私は腹が立ちます。
 
 各地の社会保険事務局の局長クラスともなれば「超」が付かなくてもエリートであり、そこまで登り詰める為には公務員としてやってはいけない事も知り尽くしている筈です。 加えてあと少しで貰える少ない筈の無い退職金を目減りさせてまで不正な事を行う筈がありません。
 いや、一人二人であればそういう輩もいるかもしれませんが、全国で数十名の局長クラスが揃って同じ事をしていると言う事は、「せざるを得なかった何か」がある事を上位組織が認めないと、永久にこの問題は本音と建前論で終わってしまうでしょう。 これは官庁による談合とは話が違うのです。
 
 政治にも民間の感覚を、というのは大筋では賛成ながら、バカな社長が現場を把握しないまま「売上高を二倍に!」と檄を飛ばすような愚行まで見習えと言うのは迷惑も良いところです。
 上記達成目標をクリアできなかった事務局長は東京に行ってその理由を説明しなければならなかったそうです。 これって丸っきり民間会社の虐め構造である「吊るし上げ全国会議」ですね。 まるで怪しいマルチ商法会社みたい。
 
 小泉の機嫌を伺って、あわよくばポスト小泉以降も可愛がってもらおうとする川崎厚生労働大臣、その下の直接の当事者となっている村瀬社会保険庁長官、そして民主党の村瀬長官非難に対して単に政局のみしか見ていない自民党の擁護論などを見ていると、こいつらの頭の中には公務員は誰に奉仕するべきなのかなんて、もうとっくに消去されているのかと情けなくなります。
 
 アホのタイゾウでも議員になれば年間一千万円程度の報酬が確保できるわけで、そう言う人たちに、国民年金が払えない人、貧しくて9日間山の中を餓死心中目的でさまよっていた親子の気持ちなんてわからないんだろうなぁ、やっぱり。
 
 でも既に小泉は「ずざんな事務処理」という言葉で断罪している事からも、現場のシッポ切りで終わるでしょう。 この件も。
 あ、この辺は立派に「民」への改革達成だ。

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コメント

 自分でコメントしちゃいますが、自民党の委員会ではこの件に関して「全国の社会保険担当者の全てを入れ替えてでも改善するべきだ」と言う威勢の良い声も上がったそうです。

 お〜お〜、ええがなええがな。
 まずあんたがやってみ、取り立てを。
 ただし、自分の選挙区でな>自民のおっさん

投稿: あやおば | 2006年6月 2日 (金) 00時36分

 ようこそ>Hoddyさん
 そちらの記事、読ませて頂きました。 解りやすく整理されていますね。
 確かに老後だけの為の制度ではない事等、言われて改めて思い出すこともあり、その点、単に「払いましょう、納めましょう」の連呼ではない新しいアピールが必要だと思います。
 これも含めて、日本は「拡大した貧富差」を前提に新たな枠組みに速く移行しなくてはならないと思います。

投稿: あやおば | 2006年5月31日 (水) 20時25分

はじめまして。
記事、読ませていただきました。ボクも今回の社会保険庁の問題の報道を残念に思っているひとりです。
おっしゃるとおり「納めない人」と「納められない人」のふたつの背景がこの問題の原因にはありますよね。そこが年金制度の根深い問題であり、キチンとマスコミも政治家もそのあたりを議論できるようにしないといけませんよね。
突然、失礼しました。
よろしければ、ボクの記事も読んでいただけると嬉しいです。

投稿: hoddy | 2006年5月31日 (水) 16時56分

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