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民主党のお粗末

 既に大々的に報じられているように、民主党のライブドア内部メール告発は完全な不発に終わる様です。
 しかし、こんな程度のウラで民主党は本当に与党自民党を追い詰められると思っていたのでしょうか。
 
 先日も書いたように、もともと電子メールというものの証拠能力というのは非常に危ういものでした。
 私がパソコン通信を満喫していた時代は、パソコン通信を提供している会社が第二種通信会社であり、通信の内容を外部に漏らしてはいけないという縛りがあった為、送受信されたメールが本当に存在したのかを客観的に証明する事は非常に困難でした。
 
 幸か不幸か、時代はパソコン通信からインターネットに移り、正式な法的手続きを踏まえればプロバイダーは通信の記録を提出しなければならないようになった為、(仮にライブドア内部のメールサーバーで完結していたとしても)そういうメールの送受信が本当に存在したのかは証明できるはずです。
 
 とはいえ、既に関連するパソコン一式をライブドアから引き上げた検察は早々にそんなメールの存在は知らない、とあっさり拒否、検察が嘘をついていないとすれば既にこの時点で民主党が掴んだメールは自民党が言うようにガセであった可能性が高かったと言わざるを得ません。
 
 電子書類は特殊な認証を取る等しなければ、書き換えはもとより、無いものをねつ造する事すら簡単です。 だからそんなもののプリントを突きつけられたところで自民党がたじろぐ訳がありません。
 もっとも、詳細を公開すると民主党に情報提供をした人物も明らかになる訳で、その安全を考慮したいと言う主張も解らない訳でもない。
 
 とすれば、やはり今後は国政調査ってのが鍵かなぁ、と眺めていたら、当の永田議員は辞任、前原代表はメールよりも金の授受があった事を云々とかあっさりと尻尾を巻いて逃げてしまう雰囲気で、なんじゃそりゃの世界。
 
 選挙が近い訳でもなく、数的に自民圧倒の今、自民党がわざわざ民主党をはめる為に手を回してガセを掴ませたとは思いにくいし、検察も大義を犯して嘘をつく理由も今のところ考えられません。 追求されたのが小泉首相ならともかく、既に次世代自民党にとっては御用済みの武部(のさらに次男)だから余計に。
 
 となると、民主党は予算審議で最初にこのネタを振り出す前にこの程度のもので揺さぶりをかけられると本当に思ったのかと首をひねらざるを得ません。 だとしたら本当に彼ら、与党第一党の値打ちがあるのかいな、と頭の中身を疑ってしまいます。
 まぁ、恐らく民主党内部も改めてメールの入手経緯を詳しく調べ、「だめだこりゃ」という事が判明したからの今回の遁走劇なのでしょう。
 
 イメージとして、より若い民主党の方が電子メールのなんたるかを熟知し、それを強みに時代に疎い自民党を攻撃するのならまだしも、その逆では全く話になりません。
 
 逃げた永田議員をこのまま自民党が逃がすのか名誉毀損でさらに追い込みをかけるのか、党首討論で片棒を担いだ前原代表を今後どう料理するのか、自民党にしてはこれほど楽な戦いはないでしょうねぇ。
 まさにカモネギ、飛んで火にいる夏の虫ってのはこのことでしょう。 ネコのネズミいたぶり殺しの快感。
 
 日本の議会制民主主義の明日は暗い。

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受信: 2006年2月23日 (木) 23時50分

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