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個人的RJCイヤーカー

 タイミングが遅れてしまいましたが、今年のRJC各賞が発表され、国産車はスズキ・スイフト、輸入車はシトロエンC4、テクノロジーはホンダの改良されたハイブリッドシステムとなりました。
 詳細はここでご覧になる事ができます。
 
 もちろん、これはRJC会員の総意であり、何の不満もありません。 ただ、個人的にどんな車に最も感銘を受けたか、というのもあって良いと思いますので、以下メモ的に...
 (あ、私言い忘れてましたが、最近鳴かず飛ばずではありながら、一応RJC所属の自動車評論家です)
 
 ノミネートされた車はこちらでして、この中から私が特にこれからの車の足回りを大きく変えるだろうと感じたのがプジョー407。
 
 先代406が某国産メーカーFF車の基準となっていたのは業界内部の人間にとっては有名です。 その新型ですからさて、どんな?と思っていたら、すごく凝ったリア・サスペンションを引っさげてきました。
 実は選考会前日の技術プレゼンテーションでそのイラストを見て、メカフェチの私としては既に一目惚れしていたとは言え、実際の乗り味が悪ければただの見かけ倒しです。
 「腰に語りかける車になってますよ」と馴染みのプジョー広報マンに言われ、試乗コースに出てみると、確かにコーナリング時の気持ち良さが腰というか、体全体に伝わってきます。
 FF車は前輪で進んで、前輪で方向を変えるというのは当たり前ですが、このプジョー407は後輪も積極的にコーナリングに参加している、という印象。
 
 これは今までも初期のマツダアテンザなどが実現しようとしていながら、どうしてもリアが「滑る」と勘違いするユーザーが多く、「リアが滑って危険」という理由で角を丸められてしまう、イコールつまらない車になる事が多いのです。 同じ理由でホンダ車の多くは徹底的にリアが滑らないようにしてあり、相対的に前輪がグリップせずに曲がらない、という結果をもたらしています。
 
 しかし、スポ−ツカーに限らず、FR車を好む人は後輪駆動ゆえに積極的にコーナリング時に寄与し、結果それが気持ち良さに繋がる事を知っている訳で、スポーツバイクに乗る人もおそらくこの感覚は理解できるのではないかと思います。
 多分、これは馬に乗る事が多い欧米人と、非常に少ない日本人の感覚の差かもしれない、と仮説を立てるようになりました。 馬は当然後ろ足の方が力が強く、曲がる時にも後ろ足を外側に向けて蹴る事でダイナミックに方向を変えている訳で、この感覚を欧米人、特にヨーロッパ系は「スポーティー」と呼び、同じ言葉を使う日本人のそれとは微妙に方向性が違ってくる理由なのでは、と思う訳です。
 
 その点からはFF車は、最初から不利であり、お金をかけてアウディのように四輪駆動に発展させたり、といろいろ苦労をしている中、プジョー407は新しいサスペンションを設計する事で、「これならFR要らない」と思わせるだけの乗り味を醸し出す事に成功しています。

 一方で、直線をゆるゆる走るだけでも、価格的に倍以上するジャガーXKあたりを思い出させる重厚さと品があり、「別に私、コーナリングなんて興味が無いし」という人も、ディーラーの周辺の試乗でその差を感じてもらえる筈です。 また、独特の内装のデザインと空間感もそれを助長しています。
 
 さて、この足回りを見て、乗って、国産各メーカーは今後どう自社の車の方向性を決めるのか、興味がありますねぇ。
 
 欠点と言えば大きいボディでしょうか。 日本車も含めてどんどん世界の車が大型化して行く流れの中、本来上に607があるにもかかわらず、407はほぼそれと同じ大きさにまでなってしまいました。
 うちのマンションの立体駐車場に入らない...
 
 てなことで、逆に小さいマツダ・ロードスターや結構関心が高いであろうレクサス・ISの話はまた今度...

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