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個人的RJCイヤーカー(2)

 さて、今日も昨日に続いてRJCイヤーカーについて。
 
 マツダのロードスターはこれで三代目となります。 しかし、自分で初代を所有し、二代目も試乗し、そして今回のモデルを乗った経験から言うと、これぞ本当の二代目、という印象です。
 確かに二代目はボディ各部の補強が施され、エンジンから何から全ての面で改善がされたというものの、ドイツ車がよく使う「ビッグ・マイナーチェンジ」だったんだなぁ、と三代目に乗るとつくづく感じます。
 
 最大の売りはRX-8と同じく、エンジンを後ろに下げて重心に近づけたことによる物理的な性能向上で、パワーをかける非常にタイトなコーナーでも一瞬タイヤがアウトにはらむものの、それを積極的にコーナリングの一部と捉えてハンドルを戻すだけで素直に行きたい方向に車が落ち着きます。
 これらは現代の技術では様々な工夫で同じ事ができるとは言え、その時の微妙な車の動きが「あぁ、この車は本当にバランスが良い」としみじみ伝わって来ます。

 加えて、性能だけでなく、乗ってみたときのタイト感と、それと反比例する品質感の向上、と立派に現代にも通用する「人馬一体車」を叩き出しました。 また、初代からのチャームポイントだったフロントウインドウの高さ、角度共、転倒の安全対策を考えると長く深くしたくなるのを押さえて、常にオープンエアモータリングの気持ち良さを満喫できる様配慮してある等、ハードとソフトがバランス良く大幅に進化したと言えます。
 RX-8と並んでスポーツカー好きのマツダならではの傑作と言っても間違いないでしょう、
 
 欠点と言えばエンジンを後ろに下げた事によって触媒も下がり、運転席の床にそれを避ける出っ張りがあることでしょう。 真夏の渋滞ではドライバーをさぞ悩ませてくれる事かと。
 まぁ、この辺りはメインの市場であるアメリカ(左ハンドル)では大した事が無いわけで、変なところだけ初代から続く宿命を抱えているのかもしれません。(初代は様々な点で左ハンドル優先の設計だった)
 
 あとはレクサスIS。
 私はトヨタの技術を高く評価しつつ、しかしスポーツサスペンションと称して少し足を堅くすると途端にバランスが悪くなる足回りにずっと疑問を持っていました。(ヴェロッサを除く)
 これがトヨタの技術の限界なのか、それともトヨタの味付けレシピを厳守する結果かのかが気になり、その意味で少なくともブラントでは別となるレクサスの出来に興味がありました。
 
 FRであることもあり、最初はアルテッツアの後継モデル的なイメージがあり、その割にえらく高くなったね、と色眼鏡で見ていたIS、全体的にはアルファロメオ的なベクトルを感じました。
 まぁ、エンジン性能や車内騒音等は今更文句をつけるところもなく、私の興味は足回りの出来に注がれました。
 上記ロードスターと同じ場所でくるりと左に回り込み、さらにアクセルを踏む込むと、より重く、よりハイパワーであるにもかかわらず、よりスマートに、しかししっかりと路面を掴んでクイックに加速して行くのには驚きました。 おそらくこれまでのトヨタ車ではできなかった、あるいはやってはいけなかった領域まで達している筈です。
 厳しい目で見ると、乗り心地がまだ荒々しさを隠し切れなかったり、フロントのデザインが少し安っぽいとも思いますが、まぁ、この作り込みが解る人であれば許容範囲なのかな、と見直した次第です。
 
 開発責任者と立ち話したところ、レクサスブランドはアメリカを皮切りに長年やっているが、レクサスとしてトヨタから完全に独立した開発が許されたのはこのISが初めてだったそうで、非常に感慨深そうなのが印象的でした。
 数年前、メルセデスの役員が「これから怖いのはどこのブランド?」という質問に「レクサス」と答えていたのが今頃妙に信憑性を持ってきました。
 
 でも私は買わないですけどね。 これはレクサスのせいではなく、これが理由。

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