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「ええかげん」である事

 また今日から朝日新聞でカラシニコフ(AK47)の特集が始まりました。 昨年から続く三部目の始まりで、へぇ、えらく力が入っているね、と思いつつ、先日CATVのディスカバリーチャンネルの番組を思い出しました。
 
 それはソ連製AK47とアメリカ製M16という銃の比較で、設計・製品、どの角度から見てもM16が優秀なのに、戦場ではAK47の方が役に立った、という内容でした。
 簡単に言うとM16が精密でよくできた機械であったのに対して、AK47は「ええかげん」な機械であったそうです。 ただ、その「ええかげん」さ故に、少々砂が入ろうが、銃床(肩に当てる部分)で人をどつこうが壊れなかった、M16はその逆で、白兵戦になって支離滅裂な状態で引き金を引いても玉が出なかった、ということも珍しくなかったそうな。
 
 私は銃については全く詳しくないものの、全く違う分野でそんなものかも、と思う事があります。

 我が家は「使い物にならなくなるまで物を捨てない」というもはや癖のような家風があり、例えばオーブントースターにしても、棚から落としてベコベコになったのを見かねて親戚が譲ってくれた物で、それも再び落としたりなんだかしながら、前から見ると平行四辺形になり、パンの水分が逃げる等という重要問題を超越しつつ、使い続けることまた十年以上。
 ある日、あまりに酷使されているので、お礼を込めて分解掃除をしたら、そこから十日くらいで煙を吐いて臨終あそばされました。
 まぁ、ここまで使えば罰は当たらないだろう、と冗談抜きで何十年ぶりに新品を買った訳ですが、ありがたい事に温度フューズがついており、数枚連続してパンを焼くと、おせっかいにもある程度内部の温度が下がらないとヒーターに電気が通らない仕組みになっています。
 結果、朝はイライラする羽目に。
 
 また、どこの家庭のキッチンにも料理用万能ハサミというのがあると思います。
 これまた二十年くらいぼろぼろになっても使っていた出所不明のがついに壊れ、ドイツ製のピカピカのハサミに世代交代。
 「やや、流石に独逸製」と言うまでもなく、切れ味最高、握り始めから閉じきるまで右手に伝わる感触まで素晴らしい物です。
 だけど、よくできすぎていて、甘いの、酸っぱいの、堅いの、なんでも切っちゃう台所用途だとこまめに洗わないとすぐに動きが渋くなるんですね。
 それまでのご老体ハサミはそれこそ中心のカシメなんかガタガタでしたが、ちょっと右手にコツを加えるとそれなりに切れたし、なにしろ合わせが緩いので少々食材がへばりついても軽く動く訳です。
 
 「いや、確かに新しくて物は良いんだけどね...」と思いつつも、今日も台所で私は頭を痛めるのでした。
 
 「良い加減」は決してネガティブな意味の言葉ではありません。 でも「いいかげん」「ええかげん」という書くとネガティブに聞こえます。 一軒言葉の用法の誤りのようですが、実は「ええかげん」なことが案外「良い加減」なことがあるような気がします。

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