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ゲームの罪

 昨日に続いてテレビゲームネタ。
 残虐性や性表現ではなく、私は専門学校のグラフィックデザインの非常勤講師として他の害を感じています。
 
 第一は何より費やす時間。
 好きな生徒は二十歳にしてまだ相当な時間を費やしている様です。 もちろん昼間は学校がある訳で、空き時間は知れたもの。 その貴重な空き時間+睡眠時間をゲームに捧げています。
 そりゃ授業中眠たいし、自宅で課題や自主制作はできんわな、と納得。

 私の歳になるとどうしても話が説教じみていかんとは思いつつ、その時間で雑誌でも良いから文章読んで、まともに作られている広告を見て欲しい。
 もしくは何も目的が無くても外に出る。 目を開いて移動している限り様々なものを見る事ができるし、色々な事に気がつく筈。
 
 第二にグラフィックへの弊害
 ここ数年、新入生の絵がまんまゲーム絵というケースが非常に増えています。 その方面に進むのなら結構だし、干渉するつもりはありません。 でもグラフィックデザインの世界はその手の絵を拒否する事をわかっていて欲しいのです。
 確かに好きなキャラクターや作者の絵のまねをする事は悪い事じゃない。 でも右向きで同じ絵書いてみ?と言ったら書けない。 その程度なら私でも小学校の時に好きな漫画のまね絵でやりました。 その程度なのです。
 もし、このBlogを見ている人で将来グラフィックデザインの世界に進みたいと思う人がいたら、その点はよく考えておいて下さい。 好きなキャラをすらすら書いて仲間内で受けるより、牛乳パックのデッサンをしっかりできるのがグラフィックデザインの世界の絵です。
 
 第三に発想の貧困化
 グラフィックデザインは絵が描ける方が楽ではありますが、別に描けなくても良い世界だ、と新入生に言うと結構驚かれます。
 広告を中心とした商業デザインは絵や写真は素材であり、それらをどう配置するかと言う思考力が問われます。 つまり考える力。 妄想できる発想力ですね。
 毎年度末に向けて進級・卒業制作をしてもらいます。 最初はIllustratorでもPhotoShopでもなく、言葉でのコンセプト作りから入り、次にビジュアル、プレゼンと進む中で、どうみてもゲームの世界の発想としか思えないものしか出せない生徒が毎年少なくありません。
 これまた説教ながら、その時間をもう少し小説なり映画なりに触れたら?と思わず言ってしまいます。

 空き時間、何をしようと人の勝手? ごもっとも。
 でも専門学校はたったの二年間。 大学に比べて休講も休みも少ない濃い二年間、やりくりしないと時間が足りません。
 テレビゲームがごく普通の存在である今の世代がアート・ディレクターになれば変わるかもしれませんが、少なくとも今はグラフィックの世界はゲームの世界を拒否しています。
 
 そんな彼らへの私の忠告。
 「鎧、剣、呪文、巨乳はグラフィックデザインの世界に要りません。」

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