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水田でんねん

 本日は滋賀県にある家内の実家からお送りします。
 家内の実家は農家で、本日は田んぼの「溝きり」に息子と二人で駆り出された訳です。 結婚以来ずっと米を貰っているので断れません。
 
 本当は家内と娘を加えた四人で帰る筈でしたが、家を出る直前にボルケーノ嫁が突然噴火して結局息子と二人で帰る羽目に。 でもあんたの親の手伝いですけど>嫁
 
 それはともかく、今日は暑かった。 「こりゃ脱水症状になるで」と隊長(義父)は言うけど、いつまで経っても気温は下がらないので13:30から田んぼへ、
 溝切りというのは水田の排水をスムーズにする為に水路を掘る作業です。
 水田と言うといつも水に満たされているイメージがありますが、実は排水も重要な作業で、水が抜けきらないところがあるとそこにガスが発生したり、熱がこもったりと収穫に影響するそうです。 昔は田が小さかった為にこういう作業は不要だったそうですが、区画整理で一つの田が大きくなったが故の作業という事です。
 
 エンジン付きの溝切り専用の機械があり、それをコントロールしながら水田を隊長の指示の下で縦横に往復します。 自走式とはいえ、田植えや刈り取りと違って人間が一緒に歩かなくてはなりません。
 端から見ると田んぼを淡々と横切っているように見えますが、実は水田を歩くというのは重労働で、プールを歩く運動の多分十倍くらいしんどい作業なのです。
 長い水田になると130mくらいありますから、片道作業すると息が上がって、タバコすら吸う気にならず、ひたすら水分を取るだけです。
 心臓もバクバクで、多分血管の隅のゴミも奇麗に流されたんじゃないかと。
 溝切りを手伝うようになったのは昨年からで、こんな重労働を独りでやっていた隊長はすごい。(今でも本気で喧嘩したら多分一発で私がノサれるでしょう)
 
 これを息子と交代でやりながら四時間、掛け値無しに疲れました。 今も座っている事すらしんどくて寝転びながらラッコ状態でこのメッセージを書いている始末。
 幸い、全ての溝切りが終わったので明日は枯れ草を集めて焼くだけ、という「比較的」軽作業だけというのが救いです。
 
 ただ、悪い事ばかりではありません。
 田んぼの中にはオタマジャクシもいれば変身したばかりの小さなカエルが突然の人間の侵入に驚いてにげまわりますし、アメンボも一杯。
 畦道には白や黄色、色鮮やかな蝶もいっぱい。 空にはヒバリが「ばかやろう、お前らが来たお陰で獲物が逃げただろうが、こんにゃろうめ」と言いながら飛び回ってます。
 
 大阪駅から三つ目の駅とはいえ、昔はこんな風景が私の周りにも当たり前に存在してたんだけど、というようなことを、足を用水路の冷たい水に浸けながら畦道の上に寝転んで考えていました。
 今日はあいにく雲が多かったものの、天気がよければ飛行機雲を曵きながらジェット機が行き交う空です。
 
 ところで知ってました? 水田の泥の中って暖かいのです。
 さらに田んぼには底があるのです。 私は泥がずっと積もってて下手すると底なし沼なんじゃないか?と思っていました。 ところがズブズブ、と沈んだ後、ちゃんと堅い底に当たります。
 農家に生まれた人にとっては今更何を、かもしれませんが、40数年生きてて私は知りませんでした。
 米作りって大変なのです。

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