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誰も書けない輸入車のメリット

 ネットワーク上のささやかな自動車に関するメディアでも、やっぱり書けないよな、これ、というネタが幾つかありました。
 比較的ゲリラ的性格を持つネットワーク上でこれだから、従来の紙媒体ではなおさら書けない訳です。
 まぁ、コメント機能はあるとは言え、比較的一方的要素の強いBlogならどうかな、と改めてそういう見えないタブーに挑戦してみようかと思います。
 
 私は現在ドイツ製の輸入車に乗っています。 もう一台、その前に、マツダ製だけどアメリカ向け、というオープンカーを逆輸入し(こいつは船でアメリカに行って飛行機で日本に帰って来たと言う贅沢者)、取りあえず今も保有しています。
 このマツダ製逆輸入車に乗って気がついた事がありました。
 アメリカ向けという事で日本仕様には無かったクルーズコントロールという機能がついており、これは設定した速度を自動的に維持するもので、長い高速道路を延々と走る機会が多いアメリカでは非常に有能な機能です。
 
 日本では比較的高級車に装備されていますが、ユーザーの多くは日本の高速道路は混んでいるので使いにくい、とあまり話題になる事は無い様です。
 また、日本の高速道路は現在最高100km/h制限がある為、おおむね105km/h程度で上限が制限され、それ以上の速度では使えなくなっているのも、100km/h+αで高速を延々と走る本当の高速ツアラーには「使えない」装備になっています。
 
 もうお気づきだと思いますが、この105km/hというクルーズコントロールの制限は日本車の日本市場のみでの「自主規制」なのです。 「自主」ですからいつでもメーカーは止める事ができそうなものの、そんな事をしたら国土交通省が黙っていないぜ、のいわゆる法でなくて法であるという事実上の国の方針です。
 
 これに左右されない輸入車のクルーズコントロールはどの国のものであれ(輸出用であれば日本車でも)そんな制限は無い訳で、経験上高速道路を移動する時は制限+20km/hと決めている私は恐らくこの規制が無くならない限り日本車を買う事は今後無いと思います。
 
 この話のどこかタブーかと言うと、この規制を外せ、ということはイコール高速道路で連続的な制限速度違反を認めろ、という事になり、お前は違法行為を助けるのか、と指摘されるからです。
 しかし私は長い間の大阪ー関東往復1000km日帰りの経験から、一団で延々と走る危険を犯すくらいなら速度違反と罵られても集団からできるだけ離れる走り方を選びます。
 現在研究されている自動で車間距離を保ちながら集団で走る、そのかわりドライバーは居眠りをしていても安全、というシステムが完全に実施されれば別ですが、ただ淡々と前者について行く事は、その集団のどこかでトラブルが起きた場合、意識の低下による居眠り、後続車のいらつきなどの多数の危険をはらんでいると信じているからです。
 
 世界の自動車メーカーはそういう事情を実は良く知っており、よりよいクルーズコントロールを日々研究しています。 アウディ等では前に遅い車があればそれに追従し、その車がどけば設定の速度に戻るシステムを採用しており、その際の追従車間も比較的短めです。
 しかし日本では国土交通省の余計な指図の為、同様のシステムを開発しても車間は広めなのでどんどん割り込まれるし、何より遅い前車が車線を開けても上限は105km/hというどうにも糞詰まりな製品にしかならないのです。
 たまに日本の開発者と話す事がありましたが、みなこの虚しさを嘆いており、これはもの作りを生業とする人には気の毒な限りです。
 
 105km/h以上でクルーズする事が罪なのか? それならどうしてアクセルを踏めばもっと速度が出るのか?
 それとも日本人は大型トラックのようにどんな性能を持っていても90km/h以上は出ない車を望んでいるのか?
 国土交通省の覚醒を待ちたいと思います。

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