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いや、あのね...

 夕方、母親から電話があった。
 以前、とある選考の最終まで残ったエッセイ原稿を渡したので、それについてだった。
 
 最初は文中にある事実についての注意だった。 もともとそのエッセイのテーマが「追憶」だったので、古い話についてはやはり年寄りの話は役に立つ。 なるほどなるほど、機会があれば訂正します、と素直にメモを取る。

 しかしその後は誤字が多い、あきらかに言葉遣いがおかしい、よって赤鉛筆で訂正を入れておくから...と言い出した。
 誤字については応募前に相当見直したのでおかしいな、と思っていたら、例えば「葛藤」の文字が辞書を見ると違う、とか。 いや、それはパソコンの文字形態の問題ですよ、母上、という事に。

 次に祖母についての記述が親族としてはどうかと思う、と。
 いや、それもたまたま世間一般に向けた記述を親族である母に見せただけで、それは表現の自由、言葉の見せ所、リズム、語感の問題ですよ、母上、と言うと「相変わらず強情や」とのご指摘。
 
 う〜ん、学校の作文をお見せした訳ではないのですけど、と二度程文章全体はどうだったのか、と聞くと「まぁ、それはそれで特に問題はない」と内容に関する突っ込みは全く無く、どうでも良いみたいなお答えでした。
 
 「坊ちゃん」の「変しい変しい」ではありませんが、なんか親書で手渡した手紙を添削されて返信されたようで少々虚しい。
 この調子じゃ、同じく選に漏れたアウトロー小説なんて読ませたら卒倒するんだろうなぁ...
 
 げにお堅い職業一家に突然変異的に生まれた私の苦悩は40年以上経ても続くのであった。

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